2007年01月11日

全日本大学サッカー選手権大会準決勝 vs流通経済大学@西が丘

2007年1月10日(水) 13時50分キックオフ 西が丘 45分×2

早稲田大学 2[0−0・2−0]0 流通経済大学

得点:【早】鈴木修(56分)、山口(65分)

早稲田大スタメン
−−−−松橋−−渡邉−−−−
−−−−−−兵藤−−−−−−
山本−−塗師−鈴木修−松本怜
−−横山−−金守−−山口−−
−−−−−−伊藤−−−−−−

SUB:河野、中川裕、金田、首藤、中島健、島村、前田

交代:山本→中島健(77分)、山口→中川裕(85分)、松橋→前田(88分)

流通経済大スタメン
−−−船山祐−−難波−−−−
楠瀬−−−−平木−−−−−西
−−−−−−阿部嵩−−−−−
宮崎−−飯田−−鎌田−−染谷
−−−−−−林−−−−−−−

SUB:阿部伸、伊藤、澤口、金久保、池田圭、鶴岡、徐

交代:西→池田圭(62分)、阿部嵩→金久保(70分)、染谷→徐(76分)

国立の舞台まであと一歩。ここにきて尻上がりに調子を上げている早稲田は、ついに準決勝まで勝ち上がってきた。今日対戦するのは、関東チャンピオンの流通経済大学。リーグ戦では栄冠を譲る格好となった早稲田ではあるが、ようやく本来の力を発揮し始めた今、本当の強さを見せつける勝利に期待したいところだ。早稲田はスタメンに怪我明けの山本脩斗が復帰し、ベストといえるメンバーが揃った。一方の流経は、本来は中盤のセンターを務める武井択也と糸数昌太が出場停止。柏レイソル入りが内定しいてる阿部嵩をスタメン起用し、普段左サイドの平木良樹を中央に移して対応する。

今年度のリーグ戦では、前後期ともに流経に押し込まれる展開だった早稲田。この日の立ち上がりもその例に漏れず、流経の攻勢で幕を開ける。まずは5分、金守が最終ラインでパスミスを犯すと、奪った難波が戻し、最後は船山祐が左足でミドルを放つもシュートは枠の上。7分には、平木の左CKに対し、難波がニアから飛び込んだがゴールならず。

いきなり危険な時間帯となった早稲田だったが、そこは集中した守りで乗り切ると、今日の早稲田はここからが違う。ようやく早稲田らしいパス回しが機能し始めると、11分には最初のチャンス。右サイドから鈴木修がFKを蹴ると、中央で横山が頭で合わせる。シュートは枠を捕らええられなかったが、このシーンを皮切りに早稲田が流れを引き寄せ始める。15分、右サイドでキープした松橋から中央へとつなぐと、受けた鈴木修がダイレクトで裏のスペースへ。抜け出した渡邉が浮かしたシュートを狙ったが、これは惜しくもバーに直撃し枠に嫌われる。20分にはまたも早稲田に決定機、左サイドで見事なパスワークで流経守備陣を翻弄すると、最後は鈴木修が抜け出して強烈な左足のシュート。しかしこれはキーパー林のセービングに阻まれた。

ビッグチャンスを作り始めた早稲田だったが、流経もさるもの、反撃にぬかりはない。24分、楠瀬が左サイドからドリブル突破を仕掛け、スルーパスに難波が抜け出したかに見えたが、これはオフサイドの判定。さらに28分には、ゴール前へと攻め込み、山口のクリアを阿部嵩がカットしすぐさま前へ。受けた難波がトラップから素早くシュートへ持ち込んだが、ゴール上へ外れた。その後は早稲田も攻撃に。37分、鈴木修の直接FKから鋭いシュートがゴールを襲ったが、これはギリギリゴール左へ外れる。直後の38分には、右サイドから兵藤が絶妙なクロスボールを送ると、渡邉のヘディングシュートはまたもバーを叩いてゴールには至らない。

前半終盤には流経の攻めが続き、42分にはCKの流れから飯田が抜け出す形となったが、シュートは早稲田の新守護神伊藤がビッグセーブ。44分の流経最後の攻めも、左サイド楠瀬が送ったセンタリングを横山が何とかクリアして凌いだ。お互いに攻めあった前半戦は、結局スコアレスのまま終了。

両者選手交代もなく迎えた後半。キックオフの笛が鳴ると同時に、前半戦と違わぬ激しい展開となる。すると52分に早稲田のビッグチャンス。鈴木修からのパスを受けた松本怜が右サイドを突破して絶妙なセンタリングを送る。そこに松橋が勢いよくダイビングヘッドで飛び込んだが、強烈なシュートはバーを激しく叩いた。ゴールはならなかったが、その後早稲田は両サイドから分厚い攻撃を見せる。そして迎えた56分、右サイドでボールキープした松本怜が中央へクロス、こぼれたところを一旦は相手に拾われるも、兵藤が必死のプレーで再びボール奪取。最後は鈴木修が倒れこみながら左足を振り抜くと、素晴らしいシュートがゴール右に突き刺さった。攻めの形を作り始めた早稲田が、待望の先制点をあげることに成功する。

61分には流経がカウンターから鋭い攻め。左サイドを駆け上がった船山祐のクロスに、ファーに流れた難波がボレーシュートであわせるも、ゴール上へ外れた。どうしても1点が欲しい流経はその後船山祐を中盤に移し、池田圭を前線に投入して攻撃への姿勢を前面に押し出す。しかし、早稲田も攻撃の意欲は決して失わない。すると65分、ゴール前で兵藤が倒されて絶好の位置でFKを獲得。得意な位置でのFKのチャンス、兵藤が直接狙ったボールは一度はキーパー林にセーブされるも、こぼれに詰めたのは山口だった。早稲田にとって非常に大きな2点目のゴールがもたらされた。

リードを広げた早稲田は余裕も出てきたのか、選手たちの高い技術と組織力に裏打ちされた魅惑的なパスサッカーを存分に披露し始める。72分、左サイドから中央へとドリブルで切れ込んだ兵藤が、渡邉とのワンツーからシュートを放つも、相手選手に阻まれる。74分には、松橋の突破が倒されて得たFKを、今度は鈴木修が直接狙ったが、入ったかと思われたほどの決定的なシュートはゴール左に外れた。さらに75分、右サイドで兵藤がキープし最後は松本怜がクロスを送ると、山本が頭から飛び込んだがシュートはゴール右へ。ひたすらチャンスを作り続ける早稲田が流経を圧倒する展開で試合は進んでいく。

76分、もう後がない流経は守備陣を削って前線に長身の徐を投入するスクランブル態勢へ。一方の早稲田は怪我から復帰したばかりの山本を下げ、左サイドの位置に中島健太を入れる。なりふり構わない攻めに出てくる流経、すると80分に相手の突破に対しペナルティエリア内で山口が倒してしまう。山口にはイエローカードが提示され、早稲田はPKのピンチ。今大会怪我の時久省吾に代わって早稲田ゴールを守る伊藤拓真に期待が集まる。そして流経のエース難波がシュートを放つと、これを伊藤が横っ飛びでセーブ、こぼれに再び難波が詰めてきたがこれも伊藤がセーブし、見事に防いでみせた。早稲田最大の危機も、頼れる守護神のおかげで何とか乗り切る。

その後82分には流経にアクシデント。早稲田カウンターから中島健が一気に抜け出したところに、流経キーパーの林が飛び出してくる。かわそうとした中島健に対し、林は体ごとで止めてしまう。遠い位置にいた主審は一度は早稲田ファールの判定を示したが、副審の確認が入って判定は覆る。実際は中島健に林のひざが入る危険なプレーな上に決定機阻止ということで、林には退場が宣告された。この時点で流経はすでに3人の交代を終えており、キーパーにはフィールドプレーヤーである徐が入ることとなった。

終盤は流経が死に物狂いの攻め。88分には船山祐が左サイドを抜け出してシュートするも、これは伊藤がセーブ。続く89分、パスに反応して抜けた難波に対し、飛び出してきた伊藤がセーブに飛び出して接触。難波が倒れて、またもPKの判定となった。しかし、今日の伊藤はまさに守護神。PKキッカー船山祐のシュートコースを完全に読み切り、難なくキャッチしてみせた。その後も終了間際に訪れたピンチも伊藤の活躍で乗り切る。結局そのまま早稲田が逃げ切りに成功し、試合終了となった。

充実した内容で見事勝利をつかんだ早稲田。思えば今年度当初は関東1部の壁というものにぶつかり、結局それが尾を引く形で不本意な結果のリーグ戦となった。しかし、その1シーズンを経験したことによって周囲の高いレベルにも慣れ、ようやく早稲田が本来持つポテンシャルが形となって現れてきている。自分たちの能力を出し切れば、早稲田は間違いなくどのチームにも勝てる。日本で一番強く、魅力的なサッカーをするチームは、紛れもなく早稲田であるということを、決勝の舞台で証明して欲しい。

紺碧の空金守貴紀は最終ラインで出色の働き攻めてはゴール、守っては鉄壁、山口貴弘
posted by ultraswaseda-admin at 01:30| 試合レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする