2006年12月20日

全日本大学サッカー選手権大会グループリーグ第1戦 vs近畿大学@磐田ゆめりあ

2006年12月20日(水) 11時30分キックオフ 磐田ゆめりあ 45分×2

早稲田大学 10[5−1・5−1]2 近畿大学

得点:【早】兵藤(2分)、兵藤(4分)、松橋(21分)、金守(43分)、兵藤(43分)、渡邉(60分)、兵藤(71分)、兵藤(73分)、島村(76分)、中島健(83分)【近】佐藤(36分)、片山(87分)

早稲田大スタメン
−−−−松橋−−渡邉−−−−
−−−−−−兵藤−−−−−−
山本−−塗師−鈴木修−中川翔
−−横山−−金守−−山口−−
−−−−−−伊藤−−−−−−

SUB:河野、中川裕、金田、中島健、松本怜、島村、前田

交代:中川翔→松本怜(59分)、松橋→島村(65分)、山本→中島健(69分)

近畿大スタメン
−−−−江口−−片山−−−−
佐藤−−−−馬場−−−−金田
−−−−−−吉居−−−−−−
山口−−大野−−小笠原−金澤
−−−−−−井上−−−−−−

SUB:土田、有江、小倉、小野、平原、川畑、向井

交代:佐藤→平原(68分)、大野→向井(72分)、井上→土田(74分)

今年度最後のタイトルを賭けた戦いが始まる。全日本大学サッカー選手権大会、通称インカレ。歴代1位である過去10度の優勝を誇る早稲田ではあるが、今いるメンバーにインカレ経験者はいない。長い低迷期を脱し、ようやく出場権を獲得して一気に頂点を目指す。

グループリーグ初戦は関西第4代表である近畿大学との対戦。早稲田は守護神の時久省吾が負傷のために今大会の参加を見送ることとなったが、それ以外はほぼベストと言っていいメンバーが揃いつつある。松橋優や松本怜など、これまで怪我に苦しんでいた選手も登録メンバーに名を連ね、充実した構成で挑む。対する近畿大学は今年度の春季関西リーグで優勝してる実力校。守備の中心である宇野剛こそ欠いているものの、片山真人や馬場賢治など攻撃陣には能力の高い選手が揃っており、警戒が必要だ。

初めての舞台に初めての相手、早稲田にとっては未知なる戦いであり、慎重な立ち上がりが予想されたが、試合が始まると一転。いきなりの激しい攻防で幕が開ける。まずは2分、右サイドで得たFKのチャンス。兵藤がゴール前へクロスボールを送ると、飛び込んだ選手たちが誰も触れないままボールはゴールマウスへと転がり込んだ。ファーストチャンスをモノにした早稲田が先制点をあげた。しかし直後に近畿も反撃。3分、佐藤からのパスを受けた片山がトラップと同時に早稲田最終ラインをドリブル突破。そのまま抜け出して左足シュートを放ったが、これはキーパー伊藤の正面をつき一難を逃れた。するとピンチの後にはチャンスあり。4分、ピッチ中央でボールを受けた兵藤が右サイドへとさばく。受けた中川翔がディフェンスラインの裏へとスルーパスを送ると、これに反応したのは兵藤。抜け出した兵藤がそのままシュートすると、ボールは左ポストに直撃してゴールインとなった。兵藤の連続ゴールが飛び出し、これで早稲田が2点差とした。

立ち上がりでいきなり2点のリードを得た早稲田は、その後攻めがスローダウン。逆に近畿がポゼッション高く保ち、反撃の機会をうかがう。11分、攻め上がった大野が前線へ浮き玉パスを送ると、片山がダイレクトで頭でつなぎ、佐藤が一気に抜け出したかに見えたが、これは必死に戻った山口がカット。14分には金澤、18分には馬場がそれぞれミドルシュートでゴールを狙う近畿だったが、得点には至らない。するとその後にチャンスが訪れたのは早稲田。21分、塗師が裏のスペースへとロングパスを送ると、松橋が絶妙なトラップで抜け出す。キーパーとの1対1をきっちりと決めた。反撃しようと果敢に押し上げてくる近畿の裏を取る、理想的なゴールで早稲田が近畿を突き放す。

早くも3点のビハインドとなった近畿は左サイドの佐藤を前線に移し、3トップの布陣で早稲田ゴールを脅かす。3バックの早稲田が数的優位を作り出すのに手間取るうちに、近畿の方策は結果へとつながる。26分、後方からのロングボールに対し中央から抜け出したのは佐藤。キーパー伊藤も飛び出したが、それを見越した佐藤が早いタイミングでのシュートを放ち、これがゴールネットを揺らした。これで3-1、早稲田にとってはまだまだ油断できない点差となる。

その後馬場の直接FKや吉居のヘディングシュートなど、チャンスがあったのは近畿。しかし、運は依然として早稲田にあった。相手の攻撃を凌いで迎えた43分、CKのチャンスを得る。左サイドから兵藤が蹴ったボールは、金守をかすめてゴールとなった。4点目をあげた早稲田は、その瞬間に近畿の集中が切れたのを見逃さない。試合開始からほとんど時間もたたないうちに、鈴木修が裏へとボールを送る。オフサイドポジションにいた松橋をおとりに二列目から兵藤が一気に抜け出す。背後からの相手選手のプレッシャーもものともせず、兵藤はそのままシュートを決めた。これで兵藤は早くもハットトリック達成、チームも5得点目となり、余裕を持った展開で前半戦を終えた。

後半、近畿は金田をボランチの位置に移し、はっきりした4-3-3という布陣でゴールを狙う。49分には中盤でボールを奪った金田がそのまま持ち上がり、左の片山へ。片山の右足でのシュートは伊藤がセービングした。後半立ち上がりのピンチを乗り切った早稲田は、ここから完全にボールを支配して試合を進める。53分、金守のフィードを左サイドで受けた山本が縦へと突破しセンタリング。クリアされたこぼれを鈴木修がミドル、松橋がカットして戻したボールを兵藤がシュートするも枠の上。58分には、左サイド山本のセンタリングに渡邉がヘディングで合わせたが、バウンドしたシュートはポストを直撃してゴールならず。さらに59分、中川翔の決定的なアーリークロスに松橋が飛び込んだが、ヘディングシュートは相手キーパーに阻まれた。

59分には、右サイドにようやく怪我から復帰となった松本怜が登場。フレッシュかつスピードのある選手の投入で、早稲田はさらにゴールを狙う。すると直後の60分、左サイドボールを持った兵藤が裏へとパス。ギリギリのタイミングで抜け出した渡邉にオフサイドの判定はなく、そのまま渡邉のシュートが決まった。リーグ戦ラスト4試合でゴールの無かったポイントゲッターに、久しぶりのゴールが生まれた。これでスコアは6-1。その後近畿にビッグチャンス。61分、左サイドを突破した山口のマイナスの折り返しに、江口が右足でシュートしたが右ポストに直撃した。決定的なシーンを作り、近畿に勢いが戻ったかに見えたが、ここで近畿の馬場がファール。するとこの日2枚目となるイエローカードが提示され、退場となった。

5点という点差、そして退場者も出たということで、これ以降試合は緊張感を欠くものとなる。早稲田が攻めに出ると、近畿守備陣はもはやついていくことができずに簡単にフリーの選手を作り出してしまう。71分、塗師の粘り強いボール奪取から鈴木修が絶妙な右足アウトでのスルーパスを右サイドへと通す。抜け出した松本怜が落ち着いてクロスボールを送ると、フリーで待ち構えた兵藤が頭で決めてゴール。さらに73分にはペナルティエリアから飛び出してパス回しに参加した近畿のキーパー井上が、まさかのパスミス。ボールは兵藤へと渡り、兵藤は無人のゴールへとシュートを流し込んだ。これで兵藤は本日5つめのゴール。

その後も、途中出場の島村が鈴木修のクロスに合わせて9点目。同じく途中出場の中島健がドリブル突破を図ったところを倒され、PKを得ると自身で蹴りこんで10点目。試合終盤に近畿の片山に個人技から失点したものの、結局10-2という信じられないスコアで早稲田の勝利となった。

予想外の大差での勝利となった早稲田だが、今日の試合に関しては相手に助けられたという側面も強い。近畿は決して引いて守ることなく、高い最終ラインを維持した攻撃サッカーを貫いてきたが、逆に早稲田にとっては与しやすい相手だったと言える。次の相手は高知大学、今日の試合も当然チェックしているはずで、守備に力を入れてくる可能性も十分に考えられる。決して今日のような簡単な試合はならないだろうし、気を引き締めて次戦に望んでほしい。

松橋優と渡邉千真が久しぶりの先発2トップ5得点の大爆発! 兵藤慎剛ボランチとして輝いた鈴木修人
posted by ultraswaseda-admin at 22:51| 試合レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする