2006年11月27日

関東大学サッカーリーグ第22節 vs法政大学@西が丘

2006年11月26日(日) 11時30分キックオフ 西が丘 45分×2

早稲田大学 2[0−1・2−2]3 法政大学

得点:【早】中川翔(75分)、山口(77分)【法】井上(34分)、井上(55分)、小助川(67分)

早稲田大スタメン
−−−−反町−−渡邉−−−−
−−−−−−兵藤−−−−−−
中島健−塗師−−金田−中川翔
−−横山−−金守−−山口−−
−−−−−−時久−−−−−−

SUB:伊藤、中川裕、鈴木修、首藤、松橋、島村、前田

交代:金田→鈴木修(HT)、中島健→松橋(HT)、反町→中川裕(63分)

法政大スタメン
−−−−稲葉−−井上−−−−
菊岡−−−−−−−−−小助川
−−−−常盤−−向−−−−−
吉田−−雑賀−−本田勇−稲垣
−−−−−−千葉−−−−−−

SUB:若田、福田、堀越、富井、本吉、山本、土岐田

交代:本田勇→福田(78分)、小助川→山本(78分)、菊岡→本吉(88分)

現在の選手たちにとっては初めての舞台となった関東1部リーグも、いよいよ最終節。シーズンの締めくくりに早稲田が対戦するのは、前期リーグ、天皇杯予選でともに敗戦を喫している法政大学だ。早稲田のメンバーは、これまでとは若干変更。山本脩斗がU-21日本代表としてアジア大会に参加するために欠場し、左サイドには中島健太が久しぶりのスタメン復帰。ボランチの位置には主将の金田隼輔も前期第10節以来の先発となり、前線では反町一輝が初めて頭からの起用となった。そしてベンチには、長引いていた怪我からようやくの復帰となった、松橋優の名前も。

試合開始直後、早稲田が小気味いいパスワークを披露。2分、左サイドで反町、中川翔、渡邉と細かく繋いで崩すと、ボールは再び反町の元へ。反町が中央の兵藤へと渡し、兵藤が戻したボールを金田が右足ミドル。これは相手キーパーのセービングにあったが、早稲田にとって幸先のいい立ち上がりかに見えた。しかし、これまでの対戦でも早稲田は法政の鋭い攻めに苦労することが多かった。この日も、法政が徐々に攻撃の形を見せていく。まずは7分、早稲田CKのボールを法政が奪うと、カウンター攻撃。右サイドでボールを持った井上が大きく左サイドへとロングボールを蹴ると、受けた菊岡が一気に駆け上がる。左からセンタリングを送ると、ファーサイドの小助川が頭で折り返し、最後飛び込んできたのは井上。決定的な形だったが、井上のボレーシュートは大きく上へ外れた。

ファーストチャンスはモノに出来なかった法政だったが、ここから怒涛の攻めを見せる。特に危険なのが右サイドからの攻撃だ。9分、右サイドでボールを持った小助川が自慢のスピードで縦に突破。センタリングは精度がなくゴールには至らなかったが、この攻撃を皮切りに早稲田は後手へと回るシーンが目立ち始める。12分、右サイドに流れた菊岡がセンタリングを送る。稲葉の頭での折り返しに常盤が飛び込んできたが、トラップが大きく山口がクリア。しかしこぼれを拾った向がそのままシュート。常盤が反応して頭で合わせたが、ボールはぎりぎり右へそれた。さらに15分、またも右サイドから小助川が縦に突破。センタリングに稲葉がヘディングシュートするも、ボールは枠を捕らえられない。

完全に法政の勢いに飲まれる早稲田だったが、22分にようやく渡邉が強引にミドルシュート。なんとか流れを取り戻そうとする。25分には、左サイドを上がった横山が中央で待つ渡邉へ渡す。渡邉の落としを受けた山口が強烈なミドルシュートを放つも、これはキーパー正面。さらに28分、相手のパスミスを拾った中川翔が右サイドを突破。センタリングは相手選手に当たったが、こぼれたところを兵藤がダイレクトシュートするも、これまたキーパーがキャッチする。直後には早稲田がまたもチャンスメイク。渡邉が大きく左サイドへと展開すると、フリーで中島健がボールを受ける。さらに中央へと繋ぐと、反町が強引にシュートを狙ったが、相手選手のブロックにあいゴールならず。

ようやく攻撃の形を作れてきた早稲田。しかし、法政の攻撃にはやはり怖さがある。31分、右サイドに流れた向がセンタリングを送る。一旦は塗師がクリアしたが、こぼれを菊岡がボレーシュート。しかしこれも塗師にあたり、なんとかクリアする。早稲田も両サイドを崩してのセンタリングからチャンスを作ろうとするが、横山のクロスから渡邉のヘディングシュートはキーパーに止められ、山口の思い切ったミドルも兵藤に当たってしまいゴールならず。すこしずつゴールが近づいてくる予感の早稲田だったが、ここで法政が反撃。34分、右サイドでボールをもった稲葉が縦へと突破すると、すぐさまセンタリング。グラウンダーのボールに対し、両チームの選手が勢いよく飛び込んできたが、結局押し込んだのは法政の井上だった。早稲田がペースを取り戻しつつある中で、痛い時間帯でのゴールを奪われてしまった。

その後はパスを丁寧に繋ぎ、セカンドボールも拾う分厚い攻めを見せる早稲田だったが、結局シュートチャンスまでは作り出せず。法政1点リードのまま試合は後半戦へと突入する。ここで早稲田は勝負に出る。ボランチの位置に鈴木修人、左サイドに松橋優と、一気に2人の選手を投入し、逆転を狙う。特に今期リーグ戦は怪我のため欠場することの多かった松橋にとっては待望の復帰戦であり、否が応でも期待が集まる。

リーグ戦をいい形で締めくくるべく、なんとしてもゴールが欲しい早稲田。しかし、ここで早稲田にとって不運なプレー。兵藤と鈴木修が中盤で細かく繋ごうとしたボールがレフェリーに当たって法政ボールに。一気にドリブルを開始する法政選手に対し、不意を突かれた兵藤と鈴木修は慌ててその後を追うが、ペナルティエリアに入ったところでもつれるように相手選手と倒れてしまう。これがファールの判定となり、法政にPKが与えられた。55分、唐突に訪れたピンチ、早稲田ゴールに立ちはだかるのは守護神時久省吾。法政のエース井上平が蹴ったシュートに対し、一旦は時久がセービング、しかしこぼれを井上に詰められゴールを許してしまった。後半立ち上がり、またも早稲田にとって嫌な時間での失点。

62分には時久のパントキックを本田勇が奪い、左サイドの菊岡へ。菊岡のアーリークロスに対し、井上がニアに飛び込む。トラップからの決定的なシュートは、時久が見事なセービング。相変わらずの存在感を見せ付ける時久の守りで、早稲田は反撃へ勢いをつけたいところ。63分には、早稲田は早くも最後の選手交代。反町を下げて中川裕を左サイドに。松橋を前線へと移し、彼の突破力を生かした攻撃に期待する。その後の66分、早稲田の攻撃。鈴木修からボールは左サイドをオーバーラップした金守へ。金守が中央へとパスを送り、兵藤が左足でシュートしたが、これはゴール右へ外れた。

なんとか反撃への糸口を見出そうとする早稲田だったが、ここで痛恨のミスが出る。左サイドでボールを持った金守が時久へとバックパス。やや強くなったボールに対し時久のトラップが大きくなる。そこにすかさずプレッシャーかけてきた小助川がスライディングで飛び込み、そのままゴールイン。早稲田が絶対にやってはいけないミスを犯してしまい、逆転するには厳しい3点のビハインドを背負うことに。

70分には法政がまたも攻め込む。小助川の中央突破から、スルーパスに稲葉が抜け出す。決定機だったが、これは時久が迫力ある飛び出しを見せてストップした。先ほどのミスを取り返すような時久の気迫溢れるセービングで、早稲田は決してまだ諦めない姿勢を見せる。そしてここから早稲田の猛反撃が始まる。72分、兵藤のスルーパスをペナルティエリア内で受けた松橋がヒールで渡邉へとつなぎ、最後は鈴木修がシュートしたがキーパーがセービング。さらに74分には再び鈴木修が塗師とのワンツーで中央突破。鈴木修のミドルシュートはゴール右へ外れた。

ようやく本来持つ華麗なパスワークが出始め、ゴールへと押し迫る早稲田。そして迎えた75分、中央を松橋がドリブルで勢いよく突破。法政守備陣のマークが松橋へと集中すると同時に、松橋は右からフリーで飛び出してきた中川翔へパス。中川翔の強烈な右足シュートがゴールネットに突き刺さり、1点を返した早稲田が反撃ののろしをあげる。そして早稲田の勢いはまだ止まらない。得点からまだ時間もたたない77分、右サイドに流れた渡邉が巧みなキープからゴール前をよく見てセンタリング。これをオーバーラップしていた山口があわせると、シュートがゴールネットを揺らした。早稲田が連続ゴールで、あれよあれよという間に1点差へと詰め寄る。

こうなったら勢いは早稲田のもの。82分、鈴木修の直接FKは枠の上。86分には、渡邉がドリブルで中央突破し、左サイドを上がる中川裕へ。中川裕のマイナスの折り返しに鈴木修が左足でシュートしたが、相手選手に当たる。直後の87分には、相手クリアのセカンドボールを拾った横山から塗師、鈴木修へと繋ぐ。ゴール前中央で受けた鈴木修が、コースを狙った柔らかいシュートを放つも、これは惜しくもゴール右へ外れた。さらに88分、鈴木修のパスを受けた兵藤が右サイドでボールキープ。フォローに入った中川翔のセンタリングを中央へ松橋が頭で落とし、最後は塗師がミドルシュート。しかしこれも相手選手に阻まれた。怒涛の攻めで最後までゴールを狙い続けた早稲田だったが、ここで試合終了の笛。結局3点のビハインドをひっくり返すことは出来ず、早稲田の敗戦となった。

早稲田にとってはやや不運ともいえる失点が重なり、苦しい展開となった今日の試合。とはいえ、法政ペースとなった序盤を凌ぎ、3点差とされたからも決して下を向くことなく法政を追い詰めていった姿勢は評価できるだろう。終盤に見せた技術と気持ちが折り重なった早稲田サッカーをコンスタントに見せられる「強さ」を、今後は追及して欲しい。最後のタイトル、インカレ制覇に向けて、早稲田の戦いはまだ終わらない。

初先発となった反町一輝松橋優はようやく長引いた怪我から復帰5位で終了
posted by ultraswaseda-admin at 21:48| 試合レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする