2006年11月12日

関東大学サッカーリーグ第20節 vs駒澤大学@駒沢第二

2006年11月10日(金) 17時40分キックオフ 駒沢第二 45分×2

早稲田大学 0[0−1・0−0]1 駒澤大学

得点:【駒】塚本(37分)

早稲田大スタメン
−−−−島村−−渡邉−−−−
−−−−−−兵藤−−−−−−
山本−−塗師−−鈴木修−首藤
−−横山−−金守−−山口−−
−−−−−−時久−−−−−−

SUB:伊藤、中川裕、松本征、中島健、中川翔、前田、反町

交代:首藤→中川翔(HT)、島村→前田(74分)

駒澤大スタメン
−−−−−巻−−小林−−−−
竹内−−−−八角−−−−−原
−−−−−−菊地−−−−−−
鈴木−−伊藤−−廣井−−塚本
−−−−−−三栗−−−−−−

SUB:山内、阿部、市川、東平、田谷、島田、高崎

交代:竹内→田谷(73分)、小林→高崎(78分)、原→阿部(88分)

優勝の可能性が潰えた早稲田、優勝に向けて絶対に負けられない駒澤。立場の違う両者がぶつかることとなったが、昨年度から繰り広げられてきた激闘を経験しているだけに、意地でも勝利をものにしたいという点では共通の思いだろう。消化試合の早稲田ではあるが、なんとかインカレにつながる試合にしたいところ。この日は島村毅をスタメンに抜擢し、山本脩斗を左サイドに置くいつもとは様相の違う布陣に。ベンチには国見高校出身の1年生、中川翔平がリーグ戦初めてのベンチ入りを果たし、新戦力の活躍にも期待が集まる。対する駒澤は左サイドバックの筑城和人が出場停止で不在だが、それ以外はベストメンバー。廣井友信、原一樹、巻佑樹といった、来年はプロの舞台に戦いの場を移すであろう選手たちの名前がずらり。

両者非常に高い集中力のもと試合は始まる。相手に主導権を渡さないために、激しい中盤のせめぎあいが続き、全くシュートシーンも見られない立ち上がりとなる。ようやく初めての決定機が生まれたのは10分。早稲田FKのチャンス、右サイドから鈴木修が蹴ったボールは鋭い軌道を描いてゴール前へ。触れば1点という形だったが、飛び込んだ島村には合わず得点には繋がらない。続く12分には、左サイドをオーバーラップした横山がドリブルで中央へと切れ込む。横パスに対し中央で受けた兵藤が右足でシュートするも、相手選手に当たってしまう。

徐々に早稲田が流れを引き寄せ始めたかに見えたが、やはり駒澤もさるもの、迫力のある攻撃を仕掛けてくる。19分、右サイドでボールを持った原が中へとドリブルで突き進みそのまま左足でシュート。駒澤初めてのチャンスシーンだったが、これは時久が冷静に抑える。直後の20分には、駒澤が左サイドからの攻撃。最後は竹内が右足でシュートしたが、これも時久がセービングで逃れた。早稲田も反撃し、21分、後方からのロングボールに反応した島村が右サイドを抜け出すと、そのまま中央へとパス。兵藤がフリーで走りこんでくる決定的な形だったが、体勢の悪かった兵藤のシュートは弱く、ゴールには至らなかった。

前半中盤、試合は両者にチャンスが入り乱れる混沌とした展開に。まずは早稲田の攻撃、28分に渡邉が右サイドからパスを送ると、ボールはフリーの兵藤へ。しかしシュートは相手キーパー三栗のセービングに阻まれる。直後の29分には駒澤にチャンス。右サイドの原が前線にシンプルなクロスボールを送るとゴール前は混戦となり、竹内がシュートしたところに巻が突っ込むも、何とか時久がセーブ。さらに33分には、中央の竹内から左の八角へ。八角の左足のミドルシュートは時久の正面を突き、セーブした。続く35分、今度は早稲田が細かなパスワークで攻める。渡邉とのワンツーで兵藤が抜け出すと、さらに右へとパス。島村が頭から突っ込んだが、シュートは左へと外れた。

そして迎えた37分、駒澤の攻め。左サイドから竹内が単純なクロスボールを送ると、巻がヘディングシュート。シュート自体はゴール上へと外れたが、その前に早稲田のファールがあったという判定で、ゴール前近い距離でFKが駒澤に与えられた。早稲田にとって危険な場面、蹴るのは駒澤が誇るプレースキッカーの塚本泰史。正確なシュートがゴール右スミへと叩き込まれ、ここで早稲田が先制を許してしまった。

駒澤リードの後も、試合の流れは変わらず。各選手の高い技術に裏打ちされたパスサッカーで崩そうとする早稲田に対し、「崩す」ということを放棄しシンプルなアーリークロスやミドルシュートでゴールを狙う駒澤。41分、兵藤の右CKがクリアされたところを首藤がミドルで狙い、それに反応した塗師がスライディングで合わせるも弱くゴールならず。駒澤は42分に竹内が左足でミドルを放つが、時久が当然のセービング。43分には再び早稲田、横山のフィードに対し、右サイドから走りこんできた首藤が反応し一気に左サイドを抜け出す。折り返しはファーに流れたが、拾った島村が戻すと、鈴木修が決定的なクロスボール。しかしこれは誰もシュートできない。結局駒澤リードのまま前半戦は折り返す。

後半戦、早稲田はリーグ戦初登場となる中川翔平を右サイドへと投入。フレッシュな選手によってなんとか1点をもぎとろうという姿勢を見せる。後半最初のチャンスは駒澤。相も変わらずのアーリークロスを竹内が右サイドから送ると、ファーで待ち構えた原がダイレクトボレー。危険なシーンだったが、シュートは大きく上へと外れた。52分には早稲田も攻めに出る。左サイドで山本と兵藤がパス交換。兵藤の戻したボールを山本が意表をついたミドルを放つが、これは相手キーパー三栗がかき出してゴールならず。さらに57分、右サイドでボールを持った渡邉が中央へと仕掛け、そのまま強烈な左足シュートを放つも相手選手に当たってクリアされた。

なんとしても追いつきたい早稲田は、ここから駒澤との「質」の違いを見せ付けるかのような攻撃サッカーで怒涛の攻めを見せる。63分、左サイドをオーバーラップした金守がサイドをえぐり、センタリング。ファーの中川翔が頭で折り返すとキーパーがクリアする。しかしそれを拾った山本がフリーでシュートを放ったが、これは相手選手に当たって惜しくもゴール左へと外れた。続く66分には、塗師が左サイドを駆け上がる山本にスルーパスを通す。山本のセンタリングに対しニアで島村が飛び込むも、ボールはファーへ流れる。それに対し中川翔が角度の無いシュートを放つも、相手キーパーに阻まれた。しかし早稲田の攻撃はまだ止まらない。68分、高い位置でボールを奪った兵藤が、裏へ飛び出す山本へパスを通す。左サイドを抜けた山本が中央へパスを出すと、島村が勢いよく飛び込んできたがシュートは相手選手のブロックにあった。

圧倒的に押し込まれていた駒澤は、なりふり構わない攻めで反撃を試みる。両サイドからひたすらアーリークロスを送り込み、何とか押し込んでしまおうという攻撃。72分には再三クロスを送り続けた末、左の竹内が入れたボールに原がシュートするも、これは左へと外れる。駒澤が田谷高浩、早稲田が前田亮と、それぞれスピードのある選手を投入したあとの76分には、またも駒澤のクロス攻勢。左サイドに入った田谷のセンタリングがファーに流れ、拾った小林が再びセンタリング。飛び込んだ田谷のヘディングシュートはゴール右へと外れた。

78分には駒澤がこれまた大型ストライカーの高崎寛之を投入して突き放しを狙う。すると82分、早稲田のパスをインターセプトした鈴木がすぐさま前線へとロングボール。反応した高崎が抜け出し、一気にゴール前まで持ち込むと前懸かりになっていた早稲田守備陣は誰も追いつけない。しかしそれでも心配することは無い、早稲田のゴール前にはこの男がいる。高崎との1対1を当然のようにストップしたのは守護神時久省吾。時久が気迫溢れるプレーで、早稲田イレブンを鼓舞する。

その後はひたすら攻め続ける早稲田。気持ちのこもったプレーで駒澤ゴールを脅かし続ける。85分には、ペナルティエリア内で受けた前田が左サイドを縦に突破。折り返しに対しゴール前は混戦となり、最後は前田が押し込んだかに見えたが、これはオフサイドの判定でノーゴールの判定。結局最後まで駒澤ゴールを割ることが出来ず、早稲田が悔しい敗戦を喫した。

敗れはしたが、力の入る激闘を披露してくれた早稲田。高い技術、そして何よりも最後までゴールを狙い続ける強い気持ちで、駒澤を追い詰めた。選手たち自身が考え、動くことによって作り上げられる華麗な攻撃サッカーは、見るものを楽しませるだけでなく、必ずや選手たちの将来に向けて大きな糧となるはずだ。シンプルに放り込むだけのサッカーと比べて、一体どちらが未来に繋がるか、その答えは明白であるといえる。それを証明するためにも、今後は是非とも結果を残し続けて欲しい。

好セーブを連発した時久省吾だったが
posted by ultraswaseda-admin at 16:55| 試合レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする