11月5日。
早稲田大学ア式蹴球部の関東2部リーグ降格が決定した。
ちょうど1年前、大躍進を遂げて19年ぶりの関東1部優勝を果たしたこのチームの惨状を、一体誰が予想しただろう。
思えばその前に優勝を果たした19年前も、翌年に2部に降格している。
毎年必ず卒業・引退がある大学サッカーにおいては、前年度優勝の肩書きはほとんど意味を成さないかもしれない。
しかし、早稲田以外のどのチームもチャンピオンチームに対して、失うものはないと全力で向かってくる。
絶対に油断してはいけなかった。
夏には久々の総理大臣杯出場、そして天皇杯出場を果たした。どちらもタイトルとは程遠い結果にはなったが、過密日程の中満身創痍で闘った。
振るわなかったのはリーグ戦。
全くと言っていいほど結果を出せず、どうしたらいいのかわからないと嘆く選手たち、
結果を残せないチームの責任を背負いこむ4年生選手の姿を見てきた。
どうしても勝てない。
試合後の部のミーティングで監督は、試合を重ねるごとに声を荒げた。
「プライドを捨てなければならない。」
そんな光景を見るのも、毎度のこととなっていた。
そして、最後まで現状を変えることはできなかった。
我々はこのチームに対して何をできていたのだろうか?
前述の油断は間違いなく我々ULTRAS WASEDAにもあった。
今、メンバーの誰もがもう少しやれることがあったと考えているだろう。
チームの外からサポートすることしかできない我々は、本気で選手と共に闘うことができていたのだろうか?
この結果の原因は少なからず我々にもあるはずだ。
しかし、この結果を受け入れなければいけない。
もう次のシーズンに目を向けなければいけない。
幸いにも我々には、あと1試合残されている。
4年生選手にとって、これが最後だ。次はない。
だから、来年につながる勝利、そして強い気持ちを見せなければいけない。
そのために、我々ができることはこれまで以上に全力で声援を送るのみ。
11月12日リーグ最終節。
ホーム東伏見で勝利が見たい。
降格は決まった。
しかし、
1部昇格への闘いは始まっている。
リーグ第22節
早稲田大学 vs 駒澤大学
@早稲田大学東伏見サッカー場
11月12日(土) 15:00kickoff